*続*先生、甘い診察してください
確かに夏依ちゃんは微かに体を震わせていた。
表情も不安そう。
見るからに、歯医者さんに対して恐怖心を抱いてる事がわかった。
「いらっしゃい夏依ちゃん。よく来たね~」
「大橋先生……あの」
「よしよし。毎回きちんと来れて偉いねぇ」
ニコニコ微笑んで、智也さんは夏依ちゃんの頭を撫でた。
やや子供扱いしてるようだが、やっぱり妬けた。
「智也、電話……」
「あ、そうだ!ごめんね夏依ちゃん、少しここで待っててね」
「俺も患者さん待たせてるんだ……」
2人は慌しく出て行き、夏依ちゃんと2人だけに。