*続*先生、甘い診察してください
チラッと夏依ちゃんを見ると、ソファーに座ってかなり緊張した面持ち。
「あの……」
思い切って声をかけた。
「は、はい……」
「夏依ちゃんって……智也さんが好きなんだよね……?」
「えっ……」
真っ赤に染まったその顔は、まさに恋する乙女そのもの。
質問のチョイスを間違えた。
「は、はい……。す、す…好き、なんです」
照れくさそうにはにかむ夏依ちゃんは、すごく可愛い。
「智也さんのどこが好き?」
「えっと……あの笑顔。優しくてフワフワしてて」
「わかる!!すごくわかるよ!!」
「いつも穏やかで落ち着いた大人の男性だなぁって……」
気がつけば智也さんの話で、すっかり盛り上がっていた。