*続*先生、甘い診察してください




「んっ……あっ、いぁっ……」



半分くらい削った所で夏依ちゃんが痛みを訴えた。





「大丈夫……?」



一旦手を止めて、そう聞くと夏依ちゃんは恥ずかしそうな表情をしながら微かに頷いた。


まだ半分残ってる……。

神経は残せそうだけど……泣かせるのは嫌だなぁ。





そこからは、痛みを与えないために少しずつ削り進めていった。


どんなに深い虫歯でも少しずつ削れば痛みは出ない。


その代わりちょっと時間はかかっちゃうけど。





時間をかけて虫歯を綺麗に取り除いて、神経を保護するお薬を詰め、慎重に色合わせしたレジンを詰めて終わった。



かなり時間は要したが、無事に前歯の治療が終了した。




< 346 / 463 >

この作品をシェア

pagetop