*続*先生、甘い診察してください
「私には……絶対、振り向いてくれないんですか……?」
夏依ちゃんはもう既に泣いてる。
まだ15歳の女の子を泣かせるなんて……。
自分、残酷だなぁ。
「うん。夏依ちゃんがどんなにアタックしてきても何も変わらないよ。僕が好きなのは、あやちゃんだけ。だから……ごめんなさい」
こういう経験ってあんまないから。
どういう言葉を言うのがいいか、よくわからない。
「そんなに……好き、なんですね……。あの子の事……」
タオルでそっと、涙を拭ってあげた。
結果的に傷つけちゃったな……。
「確かにあの子……良い子、ですもんね……。可愛くて、笑顔が優しくて」