*続*先生、甘い診察してください
「大丈夫だよ~。これからは僕がしっかりケアするから~。ね?」
夏依ちゃんはコクッと頷いた後、「先生……」と小さく呟いた。
「私の、告白の事……ちゃんと考えてくれましたか……?」
「え……」
頬を赤らめ、夏依ちゃんは腕を軽く掴んできた。
「わ、私……本当に、真剣なんです……。身代わりでも何でもいいので」
「夏依ちゃん」
「っ……」
両肩をやんわり掴んで、真っ直ぐ彼女の目を見た。
あやちゃんはケジメをつけた。
今度は……僕の番。
「本当に、ごめん……。その気持ちにはどうしても応えられない。あやちゃん以外、好きになるの無理だから」
ストレートな言い方になったけど、白黒つけるため。
心を少し鬼にしなくては。