追いかけても追いかけても


お風呂が湧いたので奏多に入るように促すとふざけて「一緒に入る?」なんて言うから私は慌てて首を横に振る。

「は、入らないっ!」

多分真っ赤な顔をしているんだろうことはわかっている。

「真っ赤!んじゃ入ってきちゃおー」

笑ながらお風呂へと消えていった奏多。
たまに私のこと好きなのかな?って思うようなこともあるけど多分気のせい。

だって1度も好きなんて言われてない。

ただもう友だちの延長で付き合いを続けているのかもしれない。
まだやっぱり八代さんが好きで、吹っ切れなくて私で忘れようとしているのかもしれない。

わからないけどまだ一緒にいられることに安堵する。

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