追いかけても追いかけても


私の私物が奏多のアパートにあるのでそれを取りに今日はそっちに帰る。

奏多は別にそんなにすぐ持って帰らなくてもいいと言ってくれているけど、あんまり残してたらふっきることができなくなりそうだから。


奏多と2人で歩く道がこんなに遠く感じたことはないかもしれない。
どっちも口を開かずにただ黙って歩く。


4人でいるときは由紀や直樹が話してくれるので話すことができていたけど、2人だとうまく話せない。


そんな中アパートに着いた。
私はもうここには来ないのかと思うと悲しくなってくるけど、泣くわけにはいかない。

「お邪魔します」

前までは「ただいま」って入ってたけど、もう違うんだ。

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