恋愛事案は内密に
「なんだ、もう辞める相談かと思いました」

「高清水さんっ」

「嘘ですよ、嘘」

そういうと、高清水さんはケラケラと笑い飛ばしてくれた。

まずは自分の仕事が一番だ。

与えられた仕事をまっとうする。

だからこの会社に派遣として仕事をもらえているんだ。

ただ所長と仲が良かったからって余計な詮索をされても困る。

所長だって、私だって、北野さんも高清水さんも仕事に支障をきたす。

所長とはただの仕事の上司だし、こんな年上のわけのわからないOLが年下の仕事のできる所長と付き合えるわけがない。

うぬぼれていたのは、私のほうだ。

気持ちを入れ替えて仕事に力を注いでいこう。

そうしていかないと、忘れようとしていたかすかな恋心が復活してしまうから。
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