恋愛事案は内密に
「正社員の二人はあんな感じだけど、あたしは違うから」

そういうと目頭をあげていた。

「……といいますと?」

「入社3年目だからってなめられちゃ困るって話。たとえあなたが年上でも容赦しないってこと」

「……そ、そうですか」

たたみかけられる言葉に力をなくしそうだ。

「あたしは契約社員だけど、正社員狙っているんで、そこのところよろしく」

「……は、はい」

「じゃあ、これ、覚えて」

ドスンと机が響く。

電話帳並みに分厚い本が私の机に置かれた。

「それ、ウチの会社のロボット型式のカタログ。事務員はこの型式ある程度頭に入れておかないといけないの。しっかり覚えて」

「わかりました」

ページを開くと、ロボットアームの型式と図表が載っている。

ちゃんと覚えることができるのだろうか。

溜め息をつくと怒られそうだったので、溜め息を飲み込んで1ページずつめくり、目を通し、型式を学んだ。
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