湖都子のポエム2

今、ようやくわかった


今…やっとわかった
オレ…愛されていたんだ
オレだけを見てくれていたんだ

ずっと愛は続いていたんだ

俺たちの未来は…

何があっても
どんなことがあっても
キミを離さない

想いは大きく動き出す
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大学に、愛里の兄貴が会いにきた
友達だけど、会いたくはなかった
愛里のことを思い出して、辛くなる

兄「どうして愛里を裏切ったんだ…」
目が怒りに満ちていた
春人「裏切って…なんか…」
兄「今更、嘘つくな…」
春人「…喧嘩はしたけど、裏切ってなんか…」
兄「裏切って、浮気したくせに…」
春人「…浮気なんてしてない」
これは、断言できる
兄「もうばれてんだから…嘘つくな」
春人「ばれてるも何も…浮気なんてしてない」
チラッと、ネックレスを見たような…
兄「そのネックレスが浮気の証拠だろ…」
春人「そんなことは…ない」
兄「嘘つくんじゃねー」
イライラしはじめた
春人「何いってんだか意味がわからない」
兄「浮気相手がそれと同じのもってんだろ…」
春人「浮気相手もいないし、同じのはここにある」と、鞄から出した
きれいにラッピングされた箱から取り出した
兄「…どうなってんだ…」
春人「俺の方が聞きたい」
兄「浮気してないなら、それと同じネックレスの女って、誰…なんだ」
春人「そんな奴…知ら…」
兄「何か思い出したか?」
春人「1人で買いに行くのが恥ずかしくて大学の子に一緒に行ってもらった…」
買った店に電話したら、あの女が同じのを買ったって…
兄「…愛里は、今もお前が浮気して、捨てられたって思ってろぞ、お前は愛里のことどう思ってんだ」
春人「今も好きだ、俺がふられたんだと思っていた」

どこかに電話していた…
電話の向こうから、ずっと聞きたかった愛里の声が聞こえてきた
兄「ハルと別れたのって、あいつがあいつが浮気したからだろ?」
愛里「うん、でもなんで今更…」
愛里は、俺が浮気したと思っていたのか?
兄「…あのさ、今はハルのことどう思ってんだ?」
愛里「気持ちなんて、そんなすぐには変わらないよ。今も好きだよ。でも、好きだからって、迷惑なんてかけられない。ハルくんが幸せなら、それでいいよ」
愛里の気持ちを聞いて、胸が熱くなった
愛されていたんだ
兄「そっか…」
電話を切った

兄「愛里の気持ち…わかっただろ?ハルはどうしたい?」
春人「愛里に会いたい…」
兄「どんなことになっても?」
春人「会いたい」
兄「愛里は、今、とうさんのところにいる…」
住所を紙に書いて、渡してくれた
春人「今から行ってくる…」
兄「愛里のこと、頼む」

最愛の愛里のところへ、車で出かける春人

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