湖都子のポエム2

愛の形


好きなのは
わたしばっかりだと思ってた
そんなに愛されてるなんて
知らなかった

視線が熱くて
心に消えないあとになる
怖いくらいの激しさ
心…
あっというまに奪われる

まるで嵐のように

これからも
ありのままの私で
ありのままのあなたを
好きでいさせてね
______________________________________________
ベルがなる
誰かきたんだ
カメラがついているから、見てみたら
春人がいた…なんで…

ドアを開けて、部屋に入ってもらった
浮気していなかったこと
兄から居場所を聞いたこと
ただ黙って聞いていた

あの人から見せられたネックレスを鞄から出して、愛里につけてくれたんだ
「本当は、クリスマスに渡したかったんだ」
これは現実…なの?夢じゃない?

言えなかった、心に閉じ込めた言葉
「好き」

あなたの顔を見たら、おさえられなかった

うっ…気持ち悪い
洗面所にかけこむ

春人「具合悪いのか?」
愛里「大丈夫だよ」
春人「病院行く?」
愛里「本当に大丈夫だから」
うっ…背中をさすってくれる
春人「病院行こう」
愛里「…大丈夫…つわり…だから」
春人「………」
愛里「…ごめんなさい…迷惑はかけないから…1人で産むから…」
春人「だから、高校やめて、ここにきたのか?
俺の…?」
愛里「…ごめんなさい」涙がこぼれた
春人「謝らなくていい。嬉しい…これからはめいっぱい幸せにするよ。」

夜、お父さんとしーちゃんが帰ってきてから
春人が愛里と結婚して、一緒に住むことを話してくれたんだ

そのあとは、ママのところに行って、話してくれたんだ
ママは兄から聞いていたみたいで、喜んでくれた。「俺のおかげだぞ」って、言う兄

ふー…
そして、春人の実家に行った
愛里の妊娠、結婚のことを話した

春人「マンションだと狭いから、引っ越したいんだ」
父「そうだな…でも、すぐには見つからないと思う」
春人「ここにきちゃだめかな…?ここなら、広いし」
父「俺はかまわないけど、愛里ちゃんがイヤのんじゃないか?」
春人「愛里とも話して考えたんだ」
父「それなら、いいよ」
春人「よろしく」
父「愛里ちやんは?」
春人「遅くなったし、マンションで寝てる」 

寝ていたら、春人が帰ってきた

ぼーっとしていたら
ギュッと抱きしめられた

ゆっくりと目をあけると、春人の顔
春人「起こしちゃった?」
愛里「うん、起きたらハルくんがいて、夢じゃなかったんだ…って」ふわりと微笑んだ
あまりのかわいらしさに、キスをする春人
春人「かわいい、すきだよ」無邪気に言う
口にした途端、想いがあふれる
もう何も考えられない
今は2人一緒にいられるだけで、幸せだよ


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