思いよ、とどけ
「はい!じゃぁ次っ、中原!」


「はい」


重い体を動かして、白いベッドに寝転んだ。


「ちょっと体熱いね…」


「風邪引いただけなんで…」


ジェルを塗って、ペタペタとはられた。


他の人はすぐに終わるのに、長い……


この人、下手だなーって思いながら、必死に目を開けていた。


「もう一回、取っていいですか?」


「あ、はい」


下手すぎるだろ…
< 10 / 170 >

この作品をシェア

pagetop