思いよ、とどけ
「和美ちゃん…この手は、もう使えない……」


「え?」


「不自由になってる」


「うそ…」


「和美ちゃん、一ヶ月ぐらい寝てたから、火傷はあとは少しあるけど


 ほぼ治ったよ」


「松浦くん…」


私はベッドから起きた。


こんなとこにいておけない。


そして…


勢いよくドアを開けた。
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