思いよ、とどけ
父さんと兄ちゃんは家を出て、時々家に帰ってくる。


父さんは借金ばっかり抱えても、酒ばっかりのんで、


兄ちゃんも、大学を卒業するなりふりょうになって、


タバコを吸って、酒を飲んで、バイクを乗り回してる。


「おい!白状しろよ!」


「父さん…和美にそんなことしないで!」


「お前は引っ込んどけ…」


そういって、玄関の花瓶を割った。


「いっ………」


その破片が、私の腕に刺さる。


それを抜いて、したに落とす。
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