思いよ、とどけ
目が覚めると、焦げ臭い臭いがした。


外を見ると、どうやら夕方。


「ゲホッ…ケホッケホッ…」


煙か何かで部屋が充満してる。


ポケットにケータイと財布をいれて、リビングに行こうと部屋を開けた。


その時、バーンと何かが爆発したような音がした。


それと同時に、自分の体に強い痛みを感じた。


「和美ちゃん!早くっ…逃げて!窓から…」


「え?」


その時、煙が肺に入ったのか、


いままでで一番ひどい喘息が出た。
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