思いよ、とどけ
「ゲホッゲホッ…ッハァッゲホッ…ッゲホッゲホッゲホッ」


息が苦しい…


「和美!!」


苦しいなか、ケータイを出して、松浦くんにメールを送る。


『喘息中』


咳が止まらない…


すると、うえから燃えた棚が落ちてきた。


避けようにも、苦しくて、避けきれなかった。


熱い…痛い…苦しい……


「和美ぃぃぃ~!!!!」


その言葉を最後に、私の意識は飛んだ。
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