思いよ、とどけ
少しすると、担架に運ばれ、布をかぶしてあるものが出てきた。


「急いで救急病院に…」


あ、和美なんだ。


「あ、君も乗って」


「はい」


乗り込むと、酷く火傷をおって、


目をつぶってる和美がいた。


「呼吸してません!」


「酸素マスク!」


張本人は、少しの火傷ですんだが、


和美は意識不明の重体。
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