薫子さんと主任の恋愛事情
床に落ちているパジャマを拾い上げ、それに腕を通そうとしたら……
「なんでパジャマ着てるの? さっさと戻る」
と腕を引かれ、そのまま背後から抱きしめられてしまう。
「大登さん、起きてたんですか?」
「今起きた。薫子が腕の中にいないから、夜のことは夢なのかと思った」
甘えるように背中に顔を寄せ、唇を這わせる。
「大登さん、くすぐったい。夢じゃないです、ちゃんといるから離して下さい」
そう言って、すぐに離してくれる大登さんじゃないことは、昨晩嫌というほど知らされた。でもこのままじゃ、また私の身体がおかしくなりそうだ。
「今日は何の日かわかりますか?」
「今日? 知らない。そんなことより、こっち向いて」
この展開は……と思いつつも、ここは言うとおりに大登さんの方を向く。案の定間髪入れずに唇を奪われ、それはすぐに深さを増していった。
大登さんから与えられる快感を覚えてしまった身体は、私の意識に反して彼からの愛を簡単に受け入れようとしてしまう。
このままじゃマズい!!
かなり手強い大登さんをどうしようかと思案していると、リビングをに置いてあるプレゼントのことを思い出した。