姫は冷血王子の所有物
けど、それがダメだったんだ。
私がお酒弱いなんて、本人すら気づいてなかったんだから。
ーーーーー…。
「あたちはねぇ〜!れんにゃいごととか、きらいにゃんですよー!!」
机に突っ伏して、哀れな姿でそう言い放つのは、会社のアイドルのはず…姫歌。
夏実が頼んでくれたお酒を片っ端から口へ放り込んだら、こんなことになった。
こんな醜態さらして、私明日から仕事いけるのかと、お酒が抜けた姫歌が思うのは、言うまでもない。
でも、仕方なかったんだ。
部長が他の部下たちと仲良くしてるのみたら、なんとなく飲まずにはいられなくなった。
途中、部長が
「飲み過ぎんなよ。体に触る。」
なんて、声をかけてきたけど、私は不機嫌だったから、なんとなしに無視してしまった。
なんでかわかんないけど。