姫は冷血王子の所有物


そして、今。








私は机に突っ伏したまま動けないわけで。







どうしたもんかと、周りはかなりの苦笑い。








(あ、帰んなきゃ)









なんて、心の中のほんの隅っこでは思っていても、体は動いてくれない。









その時だった。








体がふわりと浮いた感覚に襲われた。









「⁉︎」









驚いて、顔を上げると、そこにあったのは、部長の顔のどアップ。








「な、な、なんで⁉︎」









驚き過ぎて、酔いが覚め始める。


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