姫は冷血王子の所有物
「もぉ〜っ‼︎なんで行きたくもない合コンのために走んなきゃいけないのよっ‼︎」
ぐちぐちと不満を言いながら、それでも走る私は偉いと思う。
「やっぱり飲食代全部奢らせてやろう。」
はぁ…はぁ…。
「やっと、着いた…。」
辿り着いたカラオケ店に入り、さっきスマホに来た部屋の番号を確認する。
「202号室っと…。」
そして、二階にある少し大きめの部屋の前に立ち、ノックをする。
「あ、はーい。」
って言って、夏実が出てきた。