姫は冷血王子の所有物



「…。」









どうしたらいいかわからなくて、押し黙る。










そしたら状況を察知したのか、夏実が助け船を出してくれた。











「さーて!みんな揃ったことだし、何歌う〜?」










「おっ、じゃあ俺歌おうかな〜?」










そう言って、さっきの男の人が立ち上がった。










(た、助かった…。)











ほっと息を吐くと、夏実がウインクしてるのが見えた。








(ありがと、夏実…。)
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