LB4




今でも心の中で憧れている人があたしに告げた、最もショッキングな言葉。

「服も下着も全部脱がして、穴という穴を全部見るよ」

「それからしつこく手で触って、汚い音を立てて舐めて、聞いたことないような卑猥な言葉をたくさん使って、死ぬほど恥ずかしい思いをさせるよ」

これらはあたしを思い止まらせるための脅し文句を兼ねていたから、かなりの誇張がなされていると思っていた。

……甘かった。

実際、今まで誰にも見せたことのないそこを晒すのは死ぬほど恥ずかしかったし、処女なりに想像していたセックスよりもずっといやらしくて生々しかった。

世の中のカップルがみんなこんなスゴいことをしているなんて驚いたけれど、恥ずかしさと引き換えに得られた強烈な快感を思えば、なるほどもっとしたくなる。

こんなことのために身を滅ぼす人の気持ちも、わからなくはない。

「初めての相手があんたでよかった」

だって、劣情に精神を蝕まれてみっともない声を上げる大悟くんの姿など、絶対に見たくない。

そういう意味でも、2番目くらいがちょうど良いというのは、やはり真実なのかもしれない。

あたしの言葉を良い意味に捉えた彼は、幸せそうに微笑んで抱き付いてくる。

「身体は平気か?」

「意外と平気」

「痛くない?」

「痛いっちゃ痛いけど」

あたしは甘えながらもだんだん冷静になってきて、帰ったらママと顔を合わせづらいなぁと、ぼんやり思った。







Bother05:2番目に好きな人

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