LB4のレビュー一覧
5.0
何の障害もなく初恋の人と結ばれ波乱なく生涯を共にする、という恋愛を送る人は、割と少数だと思う。最終的に一人と添い遂げるとしても多くはそこに至るまでに失恋や別離の経験を一つ二つは持っている。 恋愛のどこを切り取るかで物語は意味を変える。 LB4は6人の男女の恋愛の一部を切り取ったオムニバスだ。千佳やえみの通過儀礼や「断ち切って次に行く」女性陣と「引きずる上に詰めが甘い」男性陣の差。甘いだけじゃない、恋愛のリアルが詰まっている。 各章を短編として見ると微笑ましかったり切なかったりするラブストーリーで、けれど繋げて一つにまとめると不思議な捻れが生まれる。それをメビウスの輪の様に綺麗に収まるリンクにさせず、捻れたまま続いていく形にしてあるのがこの物語の魅力的な所だと思う。 個人的には細切れに読むより一息に読み終える事をお勧めする。 砂糖菓子の合間に、心の奥底を引っ掻く刺激をぜひ。
何の障害もなく初恋の人と結ばれ波乱なく生涯を共にする、という恋愛を送る人は、割と少数だと思う。最終的に一人と添い遂げるとしても多くはそこに至るまでに失恋や別離の経験を一つ二つは持っている。
恋愛のどこを切り取るかで物語は意味を変える。
LB4は6人の男女の恋愛の一部を切り取ったオムニバスだ。千佳やえみの通過儀礼や「断ち切って次に行く」女性陣と「引きずる上に詰めが甘い」男性陣の差。甘いだけじゃない、恋愛のリアルが詰まっている。
各章を短編として見ると微笑ましかったり切なかったりするラブストーリーで、けれど繋げて一つにまとめると不思議な捻れが生まれる。それをメビウスの輪の様に綺麗に収まるリンクにさせず、捻れたまま続いていく形にしてあるのがこの物語の魅力的な所だと思う。
個人的には細切れに読むより一息に読み終える事をお勧めする。
砂糖菓子の合間に、心の奥底を引っ掻く刺激をぜひ。
人間の心と身体が求めるものは必ずしも一致しない。
しかも「恋愛」は相手があってのことで、思うように進まないのが常である。
なんて厄介なのだろう!
性別や年齢や立場の異なる彼らの決してきれいとは言えない恋愛模様が、痛々しいくらい誠実に書かれていて引き込まれました。
人間なのだから、誰にだって瑕疵がある。
だけど完璧ではないからこそ、人は愛しい。
内容の深みだけでなく先を予測する楽しさも与えてくれて、一方通行のベクトルがきれいに輪を描いた瞬間には思わず息が止まりました。
ちなみに最後のなぜ?と思う部分の答えは、作者様がえみにしっかり言わせていたのではないかと…(勝手に想像しています(笑))。
想像をかきたてられる…!
最後まで読んでからもう一度最初に戻りたくなる、至極の短編集です。