T&Y in神戸
行き先を由香利に決めろと言っても、なかなか決まらず悪戯に時間ばかりが過ぎた。

俺と出掛けることすら興味を無くしたのかと焦る俺に、『そう言うことなら、』と助け船を出してくれたのは、“美しい・秘書”岸だった。

神戸の異人館辺りでオリジナルの香水を作ってくれる所が有ると言う。

話を聞いた由香利が『自分だけの香水』に興味を持つところは女の子らしい。

「それに、神戸なら金曜の夜に出掛ければ、土曜の夜には戻れます。日曜にゆっくりされれば月曜に疲れを引きずる心配もありませんわ。」

俺への負担が少ないとアピールも効をそうしたのか、やっと行く気になったようだった。

旅行のガイドブックを買って、付箋を挟む由香利。

行きたい店を参考にネットで検索したが、どうもピンと来ないらしい。

『香りの家オランダ館』に行くことは決まったが、それ以外は何も決まらなかった。


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