T&Y in神戸
“見られる”


由香利は小さな声で呟いた。


「……。」

その呟きが何を指すのかーーー考えを巡らせたが、思い当たるのは一つしかない。

「“写真”とか?」

由香利はうつ向きながら頷いた。

「なんだ、」
そんなことかと、笑ってしまった。

「たあちゃん?」

「ーーーそんな心配要らねえよ。」
繋いだ手を強く握ってポンポンと頭を撫でた。
「でも…」
納得いかない顔をする由香利に、「大丈夫」と言い聞かせる。


回りを巻き込み、激務をこなし神戸まで来たんだ。
他人の目を気にして、貴重なふたりきりの時間を気まずくするような事はしたくない。


「由香利。」
大丈夫だからと念を押すと、渋々頷いた。







部屋番号を呼ばれ中に入れると、由香利の黒目がちな瞳が輝いた。


「わあ・・・・」

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