T&Y in神戸




ちゅっ


掠めるように柔らかな唇に触れる。

「なっ、なななな、」
真っ赤になって唇を押さえる由香利。

「ーーー行こうか。」
しれっと、手を引いて先へ進む。

「も、もう~~。」
また、からかう、と唸る由香利に、笑ってしまう。


「からかってないーーー昨日から“色々”我慢してんだ、煽んな。」


こんなんじゃ足りないと、握り締めた手の甲に唇で触れると。

「……外、なのに…」
うつ向いて、照れを誤魔化すように髪を耳にかける、由香利の耳は真っ赤だ。



ーーー逆効果だ、馬鹿。



「ひゃあっ」

うつ向いたままの由香利のキャスケットを、ぐいっと下ろすと、慌てて顔を上げる。

「もうっ!!」

頬を膨らませて、キャスケットを繋いだ手をほどかずに直す由香利。

髪がサラサラと揺れる。


「俺も、愛してるよ。」

「ず、狡い……不意討ち、なんて、」

黒目勝ちな瞳が、揺れる。

「どっちが。」

頬を指の背で撫でた。



ーーー可愛くて、愛しくて、どうにかなりそうだ。

< 53 / 53 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:1

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

逃亡

総文字数/10,568

恋愛(オフィスラブ)24ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
今日、 アイツの4回目の浮気が発覚した
ミニスカート

総文字数/677

恋愛(その他)5ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
そんなつもりじゃない--… 「彼氏がいるのに飲み会で……」
幼妻

総文字数/704

恋愛(純愛)4ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
十数年の時を経て ようやく“彼女”を“妻”にした “彼”の話

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop