T&Y in神戸



俺と目が合うと、パッと反らした。

「ーーー。」

若い人は良いわねと、意味深に微笑む婦人。
馬に蹴られる前に退散しましょうと、犬の名を呼んだ。

楽しいご旅行を、と、ゆっくりと犬を挟んで歩いていく二人の後ろ姿を、由香利は暫く見つめていた。

「由香利。」
行こうか、と手を差し出すと「うん」と頷き、由香利から指を絡めてきた。

「……。」

「エヘヘ( 〃▽〃)」
照れる由香利。
「どうした?」と問えば。

「……仲良しって、」
良いね、と笑った。

「そうだな。」
と、ぎゅっと手を握リ、引き寄せた。

近付く距離。
密着する腕と腕。



「たあちゃん…大好きだよ。」



ーーー幸せで、胸が痛い。


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