食卓
彼の照れ笑いに、

私は若干つられる。



かすかに口元を緩めた私を見て

彼は再度、口を開いた。






「壊れても、カナコはカナコだ。

幸子は幸子で…


…俺は俺。

あぁ、やっぱクサいな」



彼は壊れてなんかいない。

私たちの中で

一番強いのに。





【死んでしまっても、ミサキはミサキだ】







彼は私たちを

家族として見ていて

私達と同じ立場に

いようとしてくれている。
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