食卓
「ありがとな、

いままで幸子のこと

守ってくれて」




お父さんの投げる球を、

私は







キャッチした。







私達、

同じチームだったんだ。






そして私は、

そのチームメイトに

隠し事をしたままだ。










【お姉ちゃんは…】













「…ごめん」








お姉ちゃんは生きてるよ、なんて

やっぱり言えなくて。




肉まんを、ただ、かじった。
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