赤い扉(ホラー)
四人は地下室の階段を上がりきったところで、荒い息を整えながら、なんとなく面々の顔を見合すこととなった。


けれど、誰も、何も言わない。あの影は全員が見たはずだったし、それに対しての疑問を解決しようなんて思わない。


「と……、とにかく、職員室に行こう」


サヤカの提案に、この気味悪い場所にいるよりはずっといいと思い、全員で職員室へ向かうことになった。


職員室への階段を上がる途中、安田が持っていたノートを落とし、一旦足を止める。
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