愛なんてない
相良先生の何気ない言葉に、わたしは思わず答えてた。
「そうですね。でも、アルバイトを近くで見つければ構いませんよ。時給がいいスーパーの品だしにしようかな」
「ほう、アルバイトもしてるのか?」
「はい……家賃も安くないですから」
ポロッと出してしまい、ハッと口を噤んでも遅かった。
恐る恐る見遣った相良先生は薄笑いを浮かべ、わたしの顔を見ている。
「うちの高校は原則アルバイト禁止だが?」
「あ……あの……」
何を言っていいのか言葉を捜している間、相良先生はわたしに体を寄せてきた。