小説家
ガラッ!!
はぁっ…はぁっ…
「た、だいま、もどりまし…た…っ」
と、急いでべっこう飴を買いに行き、勢いよくドアを開けたそこには静かに佇む鬼…いや、先生が立っていた。
「…」
「…申し訳ありませんでした。こ、これを…」
そういって手に持っていたべっこう飴が入った袋を渡す。
実はこれちょっとお高めの飴です。
機嫌を少しでも良くしてもらいたくて…(;´Д`)
と、手渡した袋の中身を確認した先生。
「…許す。」
「お…?」
「許す。」
おっ、おおおおっ゚ .(・∀・)゚ .゚パァァァ
「あ、ありがとうございます!そしてすいませんでした!」
「ん。」
ちょっと機嫌良くなったかな…?
少しお高めのべっこう飴は先生にたいそう気に入られたとさっ チャンチャン☆
じゃねえよ。
でも本当に助かった〜〜
でも意外だ。先生が甘い物好きなんて…
「人間見た目じゃわからんな…」
「なんか言ったか。」
ドッキィ!!
「い、いえ何でもないです…」
危ない危ない。
「仕事に戻る。邪魔はするな。」
「あ、わかりました。頑張って下さい!」
パタン
そのまま何も言わず手前にある襖の奥へと入っていった。
そこは先生の書斎。否、仕事部屋。
沢山の本と仕事道具がある。
前に一度だけ入ったことがあるけれど、本当に凄い。広いし、本の数がとにかくすごい。
その中には先生自身の本も置いてある。