小説家
…夢のようで、現実の話。
ありえないけど、ありえた話。
会いたいなんて、欲望を先走っちまったなあ…
「わかってるなら聞かないで下さいよ」
「チッ、しつこいんだよ…」
ムッカーー( ºДº)キーッ
「今舌打ちしました!?」
初めてこの家に訪問しに行ったとき、一瞬で返された。
"未成年はお断り"
《なんで未成年じゃダメなんですか!》
《…ネタの材料として使えない。》
《なっ!?》
先生の小説には、いわゆる"大人の部分"が書かれた小説も多くある。
ネタの材料とは、そのことであろう。
小説家はよく、自分の体験を小説に記すことが多いとよく聞く。
そのため、愛人、浮気、不倫。
色んなことを体験してきたであろう。
抱いた女の数も…それなりにいるだろう。
まぁそんなのはよく聞く話で。
それでも、
《私は先生の小説が好きです!》
《…》
《先生が私を雇ってくれるまで毎日来ますから!では失礼します!》
ペコッと頭を下げ、先生の家を後にした。