小説家

…夢のようで、現実の話。

ありえないけど、ありえた話。

会いたいなんて、欲望を先走っちまったなあ…

「わかってるなら聞かないで下さいよ」

「チッ、しつこいんだよ…」

ムッカーー( ºДº)キーッ

「今舌打ちしました!?」




初めてこの家に訪問しに行ったとき、一瞬で返された。

"未成年はお断り"

《なんで未成年じゃダメなんですか!》

《…ネタの材料として使えない。》

《なっ!?》

先生の小説には、いわゆる"大人の部分"が書かれた小説も多くある。

ネタの材料とは、そのことであろう。

小説家はよく、自分の体験を小説に記すことが多いとよく聞く。

そのため、愛人、浮気、不倫。

色んなことを体験してきたであろう。

抱いた女の数も…それなりにいるだろう。

まぁそんなのはよく聞く話で。

それでも、

《私は先生の小説が好きです!》

《…》

《先生が私を雇ってくれるまで毎日来ますから!では失礼します!》

ペコッと頭を下げ、先生の家を後にした。

< 6 / 18 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop