小説家

今日は計5回目の訪問。

…そろそろ認めてくれても良くない?

「もーーいつになったら雇ってくれるんですか!どうしたら雇ってくれますか!」

「金目当てだったら他にも…」

「お金じゃないです!!先生の小説が好きだからです!」

「それh「それだけじゃないです!」

「先生の小説が好きです。それに、葵さんからご飯は用意してもろくに食べない日もあるって…それに1日、いや3日間部屋から出てこなかったこともあるって!」

「あいつ余計な事を…だからって」

「だから!先生の小説が続くように!私が先生を守るといいますか!その…わかりますか!?」

「…」

「なので雇って下さい!!」

「…」

先生はしばし考えていた。

そして―――

「……わか、った」

パァァァァァ゚・*:.。.*.:

「い、いま、わかったって言いました!?言いましたよね!!やったあああ!!」

計5回目の押し掛けによってついに!

雇ってもらえたのです!!



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