カモフラージュ~幼なじみ上司の不測の恋情~
「社長には本当のコト言わない方が良かった?」


「いや、いずれバレるコトだ」


「バレるコトよね…」


「でも、事業部発足でお祝いムードの中、言うコトでもなかったと思う」


「社長、気分害したかな?」


「俺よりも社長のコトを気にするのか…」


俺は莉那の腕を掴んで、カラダを硝子に押し付ける。



「逸希のコトだって気にしてるわよ」


「俺の顔を見てくれ」


彼女の顎に指を添えて上向かせる。


俺の切ない顔が硝子に映り込んだ。その向こうに見えるのは光輝く夜の街並み。





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