カモフラージュ~幼なじみ上司の不測の恋情~
「当時の逸希のキモチを思うと胸が痛む」


「それは同情か?」


中学時代。

私は図書部を選んだ。その図書部に入部した理由はサッカー部のグランドが良く見えるから。


誰よりも懸命に練習する逸希の姿を見ていた。


「私はボールになりたかった…」


「お前はⅯか?俺に蹴られたいのか?」


「違うわよ。いつも一緒に居たから…それだけよ」


「・・・」


「同情じゃない、逸希がスキだったのよ」


「今もスキだろ?」


「スキだけど…」


「サッカー少年じゃないけど…スキ?」


「スキ」


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