カモフラージュ~幼なじみ上司の不測の恋情~
「皆が待ってるし、俺戻るね」

「ちゃんと仙堂監督の言うコト訊くんだぞ。あの人は俺の憧れの人だったから。サッカーの実力はホンモノだ」


「うん。仙堂監督、怖いけど…サッカーの実力はあるよ。俺の憧れの人でもある。じゃあ~兄ちゃん」


友希君は手を振りながら皆の元に帰って行った。


「おばさんから…訊いた」


「ん、あ…俺が事故でサッカー出来なくなったコト?」


「うん」


「俺は別に友希のように天性の実力はなかったし、何れは止めなきゃいけない運命だったと思うけど」


逸希は思いっきり虚勢を張った。


「サッカーボールが恋人だったクセに。将来はマジでボールと結婚するんだと思ってた」


「ボールと結婚するって…そんなワケないだろっ?」





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