カモフラージュ~幼なじみ上司の不測の恋情~
「莉那が嫌なら、無理強いはしない。お前を失う方が怖いからな」


どんなに強く自分が望んでいても、逸希は最終的に自分のキモチよりも人のキモチを思いやってしまう人。



「ゴメンなさい。逸希」



「結婚はしなくても、やっぱりずっと一緒に居たい」



「わかった。同棲のコトは真面目に考えてみるわ」


「俺も珠子の飼い主と連絡取り合ってみるよ」


「うん」


「俺は夢だと思いたくない。お前ともっと現実を感じたい」



逸希は私の唇にキスを落とす。そのキスに偽りはなかった。


カラダに感じる全てが嬉しい現実だったーーー・・・





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