カモフラージュ~幼なじみ上司の不測の恋情~
逸希は私のオトコ。

高木さんとは唯の上司と部下の関係。


私も少し前まではそうだった。


「お先でした・・・」


私は先にシャワーを浴び、リビングでテレビを観る逸希の元に戻った。


逸希の膝の上にはカラダを丸めて寛ぐ珠子の姿が。


「風呂上がりの莉那は一段と色っぽいな」


逸希は隣に座った私に顔を近づける。キスしそうなギリギリの距離感。

心臓が大きく鼓動を打つ。



でも、逸希はキスをせずにすぐに顔を離した。


「逸希!?」


「キスしたかった?」


彼は意地悪な笑みを口許に湛え、私の反応を見て楽しんだ。




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