カモフラージュ~幼なじみ上司の不測の恋情~
高木さんは退室して、再び樋渡係長の二人になった。


「突然何ですか!?遊佐課長」


「プライベートでアプローチ出来ないんだろ?仕事で一緒に居る機会を作るしかない」


「…気になる女性と仕事なんて出来ません…」


「意識しなければいい」


「…意識しなければいいと言われても…」


樋渡係長は眼鏡のブリッジを指で押し上げて困惑の表情を見せた。



「彼女は仕事の効率は悪いから…足手纏いなるかもしれない」


「わかりました。…仕事の配分を考えて、彼女に上手く仕事を任せます」


「上司に気を遣わせる部下など本来は有り得ないが…そう言ってくれると嬉しい。ありがとう。樋渡係長」









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