カモフラージュ~幼なじみ上司の不測の恋情~
私は逸希を追い詰めた。


訊いてどうする?知ってどうする?

逸希は沢木部長のコトを何一つ訊かない。なのに、私は…


言いたくないコトまで問い詰めて、言わせてしまった。


私は事実を知って後悔してるーーー・・・


「多分、麻生が真剣に藤ヶ谷さんとの見合いを考えないのは俺のせいだ…」


「逸希…」



「俺はお前の友達を傷つけた。それは事実だ。麻生はもっと…前向きオンナだった。俺が麻生をあんな風にしてしまったんだ。俺は一人の女性の人生を変えたかもしれない。俺の罪はとても深いかもな」


「逸…希!?」


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