カモフラージュ~幼なじみ上司の不測の恋情~
「一言だけ言っておきます。くれぐれも私と幼なじみの関係だとは言わないでね」


「みんなとの距離感を詰める為に…植野チーフとは幼なじみだと言おうとしたのに」


逸希は口惜しそうに漏らした。


「好奇な目で見られるし、絶対に言わないで」


私は逸希にしっかりと念を押した。


「ははん…お前の彼氏は社内に居るんだな・・・」


私の迫力に押されて怯んでいた逸希が急に口角を上げて皮肉な笑みを湛える。


「その笑いは何よ!?」



私と逸希の立場は逆転。私の方が彼の詰り寄る目線に怯む形となった。





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