カモフラージュ~幼なじみ上司の不測の恋情~
「で、お前の彼氏って…誰?」


「逸希には関係ないでしょ!?」


「関係あるさ…俺達は幼なじみだ・・・」


「別にいいじゃない…もうすぐ朝礼の時間が始まるし…行くわよ」


私は話を畳み掛けて執務室を出た。


営業部、マーティング部の合同の朝礼が始まった。


私の隣に立つ逸希。


ネイビーのストライプスーツにボルドーの水玉のネクタイに白いYシャツ姿。

逸希は初日とあってキチッとした無難な装いで出社していた。


彼の横顔を盗むように視線を送る。


13年前の少年の幼さは完全に抜けてオトナになった逸希。


立ち姿も背筋をピンと伸ばし、堂々としていた。



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