カモフラージュ~幼なじみ上司の不測の恋情~
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「君のような優秀な人が来てくれて嬉しいよ」


俺は沢木部長に誘われてランチを共にした。

沢木部長の馴染みの蕎麦屋。カウンター席とその奥には落ち着ける座敷の個室があった。


部長の希望で奥の座敷席に。

俺もこの店には何度か足を運んだコトがある。店の蕎麦は信州の戸隠蕎麦。

薬味には信州の郷土野菜・戸隠大根と言う辛味大根が使用されている。

本格派の戸隠蕎麦を久し振りに堪能した。


「植野チーフと君は同い年のようだな」


沢木部長の口から出た莉那の名前に一瞬ドキリとした。



「植野チーフは俺が育てたようなものだ」


「そうですか…」


俺は相槌を打って、蕎麦を啜った。


「彼女は責任感が強くて、俺の期待以上の成果を上げてくれる。彼女も新規事業部のメンバーに加えるつもりだからその心づもりで頼むよ。遊佐課長」


「わかりました…」








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