君と2回目の恋を
夢華side



「ねぇ、陽翔」



「何?夢ちゃん」



「なんでここ、こんなに音楽ガンガンにかかってるの?」





白夜の倉庫に連れてこられたと思ったら謎の部屋に押し込まれた




押し込まれたと言っても快適だ




ソファーはふかふかだし、冷蔵庫からはなんでも出てくる


テレビもあるし




だが、1つ異様なのはボリュームMAXのステレオ



しかもかかってる音楽はヘビメタ



ドラムがなる度に部屋自体が振動してるみたいだ




こんなにうるさくしているのなら、音漏れしていないのだろうか





総会中だから邪魔じゃないのかな?





普通に話していると何言ってるのか全然聞こえない


おかけで今私と陽翔はほとんど叫ぶように会話している




会話というよりもはや怒鳴りあいだ





「いやぁ、大人の事情?」



テヘと笑って見せる陽翔




可愛いけど理由になってない





「いい加減耳がおかしくなる!」


「もう少し我慢して〜」




もう少しってどんだけだよ



とか思いつつも陽翔と会話?を続ける





すると、陽翔のスマホがなった




「あ、夢ちゃんお待たせ


出番でーす」





「はーい」






総会とやらで挨拶をしろと言われたので、出番と言われても特に驚かなかった




やっとこの音楽地獄から脱出できる



それが何よりも嬉しい




さっさと挨拶して帰ろう


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