これが恋というものかしら?~眼鏡課長と甘い恋~【完】
さっさと秘書課の誰かと結婚してしまえばいい。
 

葉山の悪しき慣習で、跡継ぎ候補や経営者一族で結婚適齢期のものがいると秘書課が婚約者候補の集まりとなる。

 今の秘書課のメンバーは宗治の相手として選ばれたメンバーだ。

 よって俺がその“花嫁候補”たちをまとめている。

 何かと都合がいいからという理由で。

 せっかく専務の花嫁候補が集まっている秘書課なんだから活用すればいいんだ。

 まぁ、俺も人のことは言えないけどな。もう恋愛に振り回されるのはごめんだ。

 あんな思いは人生で一度だけでいい。

 それまで立って説明していた宗治が椅子に座る。俺はそれで我に返った。

くだらないことばかり考えてないで、仕事だ仕事。

自分に発破をかけて会議に集中した。

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