スイートな御曹司と愛されルームシェア
「楢木コーチ! いくら咲良先生が美人だからって、手を出したら俺が許さないからな!」
優弥が咲良をかばうように両手を広げるので、翔太が苦笑して言う。
「心配無用。無許可で手を出したりはしないよ」
「むきょか?」
翔太の言葉に、優弥が首を傾げた。
「それより、差し入れだそうだよ。後でみんなで頂こう。咲良さん、ありがとう」
そう言って翔太が立ち去ろうとする。せっかく会えたのに、もう行ってしまうなんて。もっと声が聞きたい、顔が見たい。まだ離れたくなくて、咲良の全身を焦りが駆け巡る。
「あのっ、翔太くん」
咲良の声に、チームの保護者数人が「楢木コーチ」と彼を呼ぶ声が重なった。
「ごめん、咲良さん、また後で」
翔太が片手を上げて、保護者の方に歩いて行く。その逞しい後ろ姿が離れていき、咲良の胸に切なさが込み上げてくる。
(彼がまた私の前から去ってしまう……)
咲良は思わず手を伸ばしかけたが、優弥にじっと見られているのに気づいて、あわてて引っ込めた。
「優弥くん、試合、残念だったね」
咲良は膝に手をついて、優弥と目の高さを合わせて言った。
優弥が咲良をかばうように両手を広げるので、翔太が苦笑して言う。
「心配無用。無許可で手を出したりはしないよ」
「むきょか?」
翔太の言葉に、優弥が首を傾げた。
「それより、差し入れだそうだよ。後でみんなで頂こう。咲良さん、ありがとう」
そう言って翔太が立ち去ろうとする。せっかく会えたのに、もう行ってしまうなんて。もっと声が聞きたい、顔が見たい。まだ離れたくなくて、咲良の全身を焦りが駆け巡る。
「あのっ、翔太くん」
咲良の声に、チームの保護者数人が「楢木コーチ」と彼を呼ぶ声が重なった。
「ごめん、咲良さん、また後で」
翔太が片手を上げて、保護者の方に歩いて行く。その逞しい後ろ姿が離れていき、咲良の胸に切なさが込み上げてくる。
(彼がまた私の前から去ってしまう……)
咲良は思わず手を伸ばしかけたが、優弥にじっと見られているのに気づいて、あわてて引っ込めた。
「優弥くん、試合、残念だったね」
咲良は膝に手をついて、優弥と目の高さを合わせて言った。