スイートな御曹司と愛されルームシェア
その言葉とともに、彼の昂ぶりを太ももに押し当てられ、咲良の頬がますます熱くなる。
「ま、待って。あの、いつから大阪フェニックスのコーチをしてるの?」
「その話、今しなくちゃダメですか?」
翔太がすねたように言った。その少し上目遣いの表情が艶っぽくて、ドギマギしてしまう。それを隠すように、咲良は視線を下げて「うん」と言った。翔太が小さくため息をついて言う。
「一ヵ月前からです。俺が欲しいのは戸田家の財産じゃないってことを兄たちにわかってもらうために、会社を辞めました」
「えっ、嘘」
咲良は驚いて翔太の目を見た。
「本当です」
「なんで? いいの?」
翔太が咲良の額に自分の額を当てた。
「ダメな理由なんてないでしょ? 元々財産も地位も欲しくなかった。それを兄たちに理解してもらって、もう一度好きな仕事ができるんだから」
「お兄さんたちは理解してくれたの?」
「一応は。和解と言うにはまだ遠いですけど」
「そっか。状況はだいぶ良くなったのね」
「そうですね。咲良さんのそばから離れるというつらい二ヵ月と引き替えに、ですけど」
そう言って翔太が小さく首を振った。
「それなら、こうして会えたのは偶然なの……?」
「ま、待って。あの、いつから大阪フェニックスのコーチをしてるの?」
「その話、今しなくちゃダメですか?」
翔太がすねたように言った。その少し上目遣いの表情が艶っぽくて、ドギマギしてしまう。それを隠すように、咲良は視線を下げて「うん」と言った。翔太が小さくため息をついて言う。
「一ヵ月前からです。俺が欲しいのは戸田家の財産じゃないってことを兄たちにわかってもらうために、会社を辞めました」
「えっ、嘘」
咲良は驚いて翔太の目を見た。
「本当です」
「なんで? いいの?」
翔太が咲良の額に自分の額を当てた。
「ダメな理由なんてないでしょ? 元々財産も地位も欲しくなかった。それを兄たちに理解してもらって、もう一度好きな仕事ができるんだから」
「お兄さんたちは理解してくれたの?」
「一応は。和解と言うにはまだ遠いですけど」
「そっか。状況はだいぶ良くなったのね」
「そうですね。咲良さんのそばから離れるというつらい二ヵ月と引き替えに、ですけど」
そう言って翔太が小さく首を振った。
「それなら、こうして会えたのは偶然なの……?」