スイートな御曹司と愛されルームシェア
 恭平の口調はいつもと同じく冷静で事務的だが、想像すらしていなかった話に、咲良は目をぱちくりさせた。

「ちょ、ちょっと待ってよ。あれはこの塾を設立するために私が出資したものなのよ。そんな簡単には売れないわ」
「いや、見ず知らずの他人に売却してくれと言っているわけじゃない」

 恭平の言葉に、咲良は胃が痛み始めるのを感じた。

「誰に……売ってほしいの?」

 おそるおそる尋ねながらも、咲良は恭平の答えを予想していた。そして、返ってきたのは予想通りの言葉だった。

「果穂になんだ」

 咲良は吐き気を覚えながらもどうにか言葉を紡ぐ。

「何株ぐらい?」
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